ニートと引きこもりの違いとは

ニート引きこもりの違いについて分かりやすく解説。「ニート」と「引きこもり」は、対人関係の有無が大きな違い。第三者との人的つながりがある「ニート」だが、「引きこもり」は、第三者との人的つながりは、ほとんどない。

メニュー| ニートと引きこもりの違いとは |

ニートと引きこもりの違いとは

ニートと引きこもりの違いとは


>>>“ニートの心理学”を読む<<<


ニートと引きこもりにはどんな違いがあるのだろう。結論から言うと、「ニート」と「引きこもり」の違いは、対人関係の有無である。「ニート」は身内以外の第三者(友人、知人等)との人的つながりがあるが、「引きこもり」は、身内や身内以外の第三者との人的つながりは、ほとんどない。一切の対人関係を遮断する傾向にあると言える。


ニートの概念は、内閣の規定によると非求職型:無業者(通学、有配偶者を除く)のうち、就職希望を表明しながら、求職活動はしていない個人と、非希望型:無業者(通学、有配偶者を除く)のうち、就職希望を表明していない個人ということになっている。引きこもりの定義は、斎藤環氏の「社会的引きこもり」によると「20代後半までに問題化し、6ヶ月以上、自宅に引きこもって社会参加しない状態が持続しており、ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいもの」だそうである。


ここで考えれば分かることだが、6ヶ月以上、自宅に引きこもって社会参加しない状態が持続している引きこもりが、通学や求職活動をしているとは考えにくい。つまり、引きこもりはニートに含まれると考えてほぼ問題ないだろう。ただ厳密に言うと、全ての社会的引きこもりがニートであるわけではない。15〜34歳ではない引きこもりや、通学や求職活動を行っている引きこもりは、定義によりニートではない。


また、引きこもりは若者に特有の現象と思われがちだが、必ずしもそうでない。40代で会社を辞め、失業保険と貯金を食いつぶしながら数年自宅に引きこもる中年の人もいる。若い人の場合、社会人の経験が乏しいまたは全くないことが、再出発の大きなハードルになることは否めない。しかし中年以上の人間にとって、経験があることが大きな不安になる場合もありえる。とりわけ仕事に限っていえば、その責任や重圧を知っているからこその不安もある。


>>>“ニートの心理学”を読む<<<


[PR]